教育プログラム

「サステイナビリティ学」とは

大阪大学サステイナビリティ・サイエンス研究機構(RISS)/サステイナビリティ・デザイン・センター(SDC)では、全学の大学院修士学生を対象として、「サステイナビリティ学教育プログラム」を2007年10月、サステイナビリティ学・先導2科目の開講を皮切りにスタートさせました。2010年度は、先導・学域科目を3科目、さらに選択科目として「サステイナビリティ・アソシエイト科目」を25科目開講し、大阪大学大学院高度副プログラムとして全学の学生に「サステイナビリティ学」を学ぶ機会を提供します。

「サステイナビリティ」とは持続可能な地球社会を意味します。現在は、地球温暖化などの気候変動から、エネルギー・政治経済・人口問題・医療・食糧問題といった国際社会が直面する地球規模の緊急課題を包括的に解決するビジョンや解決方法を提示することが求められています。このような問題は,地球システム(資源・エネルギー、生態学など),社会システム(経済,政治,産業構造,技術体系など),人間システム(ライフスタイル,健康,安全,価値観など)の3つのシステムの相互破綻に起因します。サステイナビリティ学は、地球社会の要請に応える為に、これらシステムのメカニズムを解明し,持続可能性という観点からシステムの再構築と相互間関係の修復を図ることによって,地球社会の持続と向上に貢献します。

ところで、こういった複雑な問題は、一人の研究者や一つの研究分野の中で解決できるものではなく、様々な分野の専門家が力を合わせ問題に取り組むことが必要になるでしょう。そういった状況では、問題解決のために自分の持っている専門知識や経験を最大限に生かすこと、自分の専門外の領域に踏み出し、それらの専門家と協働していくことが求められてきます。大阪大学高度副プログラム「サステイナビリティ学」ではサステイナビリティ問題に対する深い知識と広い視野を身に付け、さらに自分の専門分野をサステイナビリティの観点から見つめなおすことで、サステイナビリティ問題に対する解決能力を身に付けます。本プログラムではエクスカーションや他分野の学生を含めたディスカッションの機会を設け、理論のみではなく実践力を身につけさせる構成としています。大阪大学の学生がサステイナビリティ学の俯瞰的見識を身に付けたそれぞれの分野の専門家として、広く社会で活躍することを期待しています。

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