教育プログラム

各科目の概要と履修指針

サステイナビリティ評価・技術論

授業名 サステイナビリティ評価・技術論
担当教員 下田吉之・梅田靖・溝口理一郎他
授業概要 本授業では、サステイナビリティ技術に関する既存の理論・手法の有用性およびその限界を明らかし、問題解決に必要となる知識・方法を選択・統合する能力を身に付ける。授業は、第一線で活躍する研究者や実務家が講義を行い、エネルギー技術やサステイナビリティ評価、地球温暖化のメカニズムなどについて文理融合の視点からサステイナビリティ学の技術を概観する。チュートリアルセミナーでは授業の理解を掘り下げるため、講義に基づくテーマでのディスカッションや、サステイナビリティ学におけるツールの実習を行う。

Global threats and sustainability

授業名 Global threats and sustainability
担当教員 伴金美、西條辰義他
授業目的

人間社会の持続可能性をおびやかす問題は複雑であり、地球・社会・人間システムが相互破綻をきたした結果であると考えられる。とりわけ、地球規模の問題である地球温暖化、エネルギー、人間の安全保障問題は地球規模の問題であり、その原因と影響は複雑に絡み合っている。本講義では地球温暖化問題やエネルギー・資源問題、人間の安全保障問題について学ぶのみならず問題どうしの関連性をサステイナビリティ学の視点から俯瞰し、持続可能性との関連を考察する。

環境と社会特講

授業名 環境と社会特講
担当教員 木前利秋、思沁夫、三田貴、住村欣範、常田夕美子、Virgil Hawkins、他
授業目的 本講座では世界各地の多様な事例に触れ、人間社会が環境に与える影響や両者の相互作用がどのように「サステイナビリティ」や「人間の安全保障」と関わりを持つのかを学習し、環境と社会に関する問題発見能力および問題解決能力を獲得することを目的とする。

環境心理学特講I

授業名 環境心理学特講I
担当教員 青野正二
授業目的 温熱、照明・採光、音・振動などさまざまな環境要因が人に与える生理的・心理的影響を理解し、それらの環境基準や許容基準を基に、望ましい環境について考える。また、環境アセスメントの実施手順や内容について解説する。

法政策学

授業名 法政策学
担当教員 福井康太
授業目的 地域行政や規制行政に関わる諸問題、たとえば建築紛争やゴミ処理場紛争、医療紛争などを、法律学的観点からのみならず、政策科学的観点から多面的に検討する。授業中の議論を通じて、受講者の法的思考の応用可能性を広げていくことを目標とする。

アジア・環境マネジメント

授業名 アジア・環境マネジメント
担当教員 深尾葉子
授業目的

グローバル化時代の我々は、日常の生活のすべてにおいて遠く離れた地域の人々と関連付けられているといってもよい。特に食品を含む日用品の多くを中国からの輸入に頼っている我々は、中国の生産現場や環境とひとつながりの因果関係で結ばれているといっても過言ではない。 その中で、一方的に環境汚染を糾弾したり、安全性を叫んで要求するのではなく、常に相互理解の道を開き、情報への正しいフィードバックを怠らないこと、それによって、はじめて食の安全や環境問題への対処が可能となる。 本授業は、グローバル・マネジメントとは何か、を理論的、実践的に議論することを目的とする。

 

特殊講義(開発と環境)

授業名 特殊講義(開発と環境)
担当教員 大槻恒裕
授業目的 This course will enhance the understandings of the underlying problems in pursuing interlinked but often competing social objectives- environmental conservation and economic development. This course will give students opportunities to apply the economic theories and quantitative methods to systematically analyze the implication of alternative public policies in the light of welfare or sustainability criteria. This course will cover selective topics in contemporary issues in environmental conservation and development, including property rights and natural resource management, economic growth and the environmental quality, international trade and environment, and transboundary environmental problems.

科学技術論B

授業名 科学技術論B
担当教員 北山辰樹他
授業目的 現代社会が科学技術の驚異的な進歩に支えられて成り立っていることは誰しも否定できない。科学技術がどのように発展してきたのか、科学技術の産み出した種々の成果が、現在の私たちの生活にどのように関わり、私たちの思想にどんな影響を与えているかを認識することは、科学技術に関わるすべての人々にとって大切なことである。特に、これから科学者・技術者として生きてゆこうとする学生諸君にとって、科学技術と社会、科学技術と人間のかかわり合いについて鋭い問題意識と深い洞察力ならびに科学技術者としての使命と社会的責任についての認識を深めることは不可欠である。この講義では、「科学とは何か」、「技術とは何か」、「それらと人間社会とのかかわり合いは?」、「科学者、技術者の倫理観とは?」といった問題について考えるきっかけを与えることを目的として、人文科学、社会科学、自然科学、環境科学と多岐にわたる専門分野の講師を国立・私立の大学、企業などから招いて、専門分野をこえた広い分野の知識を涵養しつつ、我々がどんな姿勢で科学や技術に対峠していくべきかを掘り下げて行きたい。

科学技術コミュニケーション入門

授業名 科学技術コミュニケーション入門
担当教員 小林傳司、平川秀幸、伊藤京子、仲谷美江、八木絵香、春日匠
授業目的 われわれの社会は科学技術の発展の上に成り立っている。これまで、科学技術をどう発展させ利用するかは専門家に任せておけばよく、一般市民はその結果を享受すればよかった。しかし近年、科学技術のために環境・生命・生活の安心が脅かされるようになり、市民が科学技術のあり方に関わろうとする動きが生まれている。これからの専門家には市民と対話する能力が求められているといえる。
本講義では、科学技術コミュニケーションとは何かについて紹介し、将来の専門家である大学院生に求められるコミュニケーション能力とセンスを養うための基礎知識を提供する。

生物資源工学特論

授業名 生物資源工学特論
担当教員 池道彦、惣田訓
授業目的 新資源開発、物質・エネルギーの循環利用、および環境負荷をかけない生産・消費・処理の一連のプロセスに関わる生物利用技術について講義する。カーボンニュートラルの有機資源・エネルギー資源であるバイオマス技術、金属類を中心とした無機資源をリサイクルするメタルバイオ技術、環境浄化と資源生産を同時に達成する環境低負荷型資源回収のCo-benefitプロセスなどを中心に、循環型社会構築のカギを握る先端バイオ技術群を解説する。また、一部、講義内で小演習を行い、バイオ資源技術のポテンシャルを評価する視点について考える。

需要端エネルギーシステム工学

授業名 需要端エネルギーシステム工学
担当教員 下田吉之
授業目的 エネルギーシステムの需要端部分を中心として、エネルギーシステムの将来像に関する各種の考え方、エネルギーバランス表と需要端エネルギー消費についての分析手法、環境影響評価手法、各種二次エネルギーの種類と特性、変遷、省エネルギーに関する法制度、IPCC等国際動向、民生・産業部門別最終需要エネルギー技術と未来技術を活用した将来展望について述べる。

共生都市環境論

授業名 共生都市環境論
担当教員 澤木昌典、鳴海邦碩、松村暢彦
授業目的 環境共生型の都市像およびその都市環境について,自然環境,土地利用,景観,生活環境の質,環境に対する人間の認知・評価,住民による地域環境管理などの視点から,事例を用いながら論じる。

プロジェクトマネージメント論

授業名 プロジェクトマネージメント論
担当教員 新田保次、鎌田敏郎、貝戸清之
授業目的 公共事業を対象に,プロジェクトマネージメントに関する考え方および実践的手法について理解を深めるため,公共事業の評価体系の変遷,プラン優先時代の事業評価についての基礎的知識を学習し,マネジメント理論の導入にいたる背景を探るとともに,公共事業評価の新しい流れとしてのプロジェクトマネージメントの方法について学び,実践的能力を身につける。

機能材料化学

授業名 機能材料化学
担当教員 山下弘巳、片山巖
授業目的 放射光利用による局所構造解析法などナノ材料に利用するスペクトロスコピーを紹介しながら,多孔質・超微粒子・薄膜状の酸化物・半導体・金属・炭素材料を利用したナノ触媒・光触媒・界面光機能材料の開発と応用について講義する。特に、固体表面のキャラクタリゼーション、触媒・光触媒の科学に重点をおき、光触媒、燃料電池触媒などの話題を積極的に取り上げる。

加工数理解析システム論

授業名 加工数理解析システム論
担当教員 高橋康夫
授業目的 ものづくりに必要な接合加工過程の数学的モデル化の手法とその計算結果に基づく接合加工原理・機構解析を論じる。また、省エネルギー環境低負荷加工のため最適化とその加工阻害要因低減のための合理的解析方法について講義する。特に、非線形現象、非定常現象の理解を身につけ、複雑な現象解析能力を身につける事を目的として講義する。熱加工中の熱物質移動、反応拡散現象、相互拡散現象について定量的に学ぶ。

輸送現象論

授業名 輸送現象論
担当教員 武石賢一郎
授業目的 エネルギー機器、電子機器、航空宇宙機器などで、機器の高性能化および信頼性確保として重要な強制対流伝熱について境界層方程式をベースに基礎から応用について述べる。具体的にはタービン翼周りの伝熱、二次流れを伴う伝熱、熱遮蔽技術としてのフイルム冷却・アブレーション冷却、衝突噴流の伝熱現象を説明する。また気体力学の基礎を説明するとともにその応用としてロケットエンジン等の推進系について述べる。

環境材料工学

授業名 環境材料工学
担当教員 藤本愼司
授業目的 材料と環境の相互作用による材料の劣化プロセスについて、その分類と特徴、および熱力学および速度論的観点からの解析、さらに劣化防止技術の原理と応用について述べる。

環境化学

授業名 環境化学
担当教員 芝田育也、矢坂裕太
授業目的 環境関連化学の重要事項である高機能触媒、高原子効率反応、省資源省エネルギー反応について講義する。環境中における有害化学物質、環境汚染物質の測定やこれらの安全管理について講義し、あわせて環境問題、環境保全に対する的確な認識をやしなう。

環境・エネルギー化学特別講義I,II

授業名 環境・エネルギー化学特別講義I,II
担当教員 茶谷直人、他
授業目的 環境・エネルギーに関する基礎的な項目を取り上げて解説し、最近のトピックスを紹介する。

燃焼工学

授業名 燃焼工学
担当教員 赤松史光
授業目的 昨今の燃焼機器への高効率化、低公害化の要求の高まりに応えるためには、燃焼現象への深い理解が必要とされる。本講義では、燃焼論、化学平衡計算、反応動力学、気体燃料の予混合燃焼と拡散燃焼、液体燃料の燃焼、固体燃料の燃焼、衝撃波とデトネーション、火炎発光と熱放射といった燃焼工学の基礎を習得することを目的とする。

エネルギーシステム・要素論

授業名 エネルギーシステム・要素論
担当教員 杉原英治
授業目的 様々なエネルギー源の地球環境とのかかわりを視野にいれた講義を行う。社会におけるエネルギーニーズ、各種エネルギー形態、エネルギーシステム技術論、エネルギー資源論と新エネルギー、その経済性と環境への影響、電力貯蔵、省エネルギーについて解説する。

パワーエレクトロニクス理論

授業名 パワーエレクトロニクス理論
担当教員 伊瀬敏史
授業目的 パワー半導体素子における新技術と開発動向、高調波や無効電力の発生を抑制した交直流回路やスイッチング周波数の低減に寄与するマルチレベル変換回路、スイッチング損失を促成するソフトスイッチング回路、マトリクスコンバーターなど電力変換器の新しい回路方式、瞬時空間ベクトル、座標変換を用いた制御方式、および瞬時値に基づく有効・無効電力の考え方について講義する。

電力・エネルギーシステム計画・運用論

授業名 電力・エネルギーシステム計画・運用論
担当教員 伊瀬敏史
授業目的 電力潮流計算および系統安定度についてシミュレーターにより体験し、系統運用について理解を深める。また、発電所、送電線、配電線等の設備計画、発電所の運用計画について講義し、シミュレーターを用いて電力・エネルギーシステムの計画について理解を深める。

産業環境マネジメント論

授業名 産業環境マネジメント論
担当教員 東海明宏
授業目的 産業活動がもたらす環境負荷やリスクを低減するための企業と組織の環境マネジメントについて,その理念や方法論,手順を論じる。

ライフサイクル工学

授業名 ライフサイクル工学
担当教員 梅田靖
授業目的 ものづくりにおいて,環境問題への対応は今や必要不可欠となっている。環境問題解決に向けたものづくりの一つの重要な考え方は,製品の一生(ライフサイクル)を適切に設計,マネージメントすることである。本講義では,この製品ライフサイクルの設計・マネージメントの基本的な考え方を、具体例を交えながら解説する。

交通・地域計画論

授業名 交通・地域計画論
担当教員 新田保次
授業目的 交通計画と地域計画の統合的計画技術を身につけるため,交通まちづくり学の概要について学び,地域づくりの戦略を見据えた交通戦略の構築方法と戦略達成のためのパッケージアプローチの考え方,地域交通戦略を構成する手法について学習し,具体の地域を対象にした地域交通戦略を提案する力を身につける。

環境健康リスク論

授業名 環境健康リスク論
担当教員 中山邦夫、他
授業目的 環境が健康に及ぼす深くかつ広い影響について概説し、さらに、ここ半世紀における疾病死因構造の変化から、医学医療内容の大きな変革を余儀なくされ、これからの医学は、疾病予防と健康増進を中心とせざるをいない実情を解説し、続いて具体的な予防・健康増進の医科学の可能性を、具体例をもって解説し、新しい予防健康増進理論と実践の体系について述べる。

科学技術論B

授業名 科学技術論B
担当教員 北山辰樹、他
授業目的 現代社会が科学技術の驚異的な進歩に支えられて成り立っていることは誰しも否定できない。科学技術がどのように発展してきたのか、科学技術の産み出した種々の成果が、現在の私たちの生活にどのように関わり、私たちの思想にどんな影響を与えているかを認識することは、科学技術に関わるすべての人々にとって大切なことである。特に、これから科学者・技術者として生きてゆこうとする学生諸君にとって、科学技術と社会、科学技術と人間のかかわり合いについて鋭い問題意識と深い洞察力ならびに科学技術者としての使命と社会的責任についての認識を深めることは不可欠である。この講義では、「科学とは何か」、「技術とは何か」、「それらと人間社会とのかかわり合いは?」、「科学者、技術者の倫理観とは?」といった問題について考えるきっかけを与えることを目的として、人文科学、社会科学、自然科学、環境科学と多岐にわたる専門分野の講師を国立・私立の大学、企業などから招いて、専門分野をこえた広い分野の知識を涵養しつつ、我々がどんな姿勢で科学や技術に対峠していくべきかを掘り下げて行きたい。

              

 

 

 

 

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